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2023年10月5日(木)-10月28日(土)

DOUCE FRANCE

ドゥース フランス

Open:木曜日、金曜日 14:00-19:00、土曜日 13:00-19:00
Closed:日曜日、月曜日、火曜日、水曜日
※開廊曜日と時間にご注意ください。

出品者略歴

© Keiko SOTOKUBO


© Hideo TOBITA


© Kanendo WATANABE



私と言われる一なるものは、外からのさまざまな浸食物によって絶えず揺らいでいます。たとえ一人で何かをするときでも、他者を想定しない行為はありえないと言っていいでしょう。ならば人は一なるものとしてあるのではなく、境界を浸透してくる他者なりの、私とは別物と思っているものによる混ぜ物としてあることがはじまりと言えないでしょうか。
それを具体化し、繰り返し視ることで、こうであった、あるいはこうあろうとしていたものが崩れはじめ、それによって私という狭隘さから逃れる手掛かりが見つかるかもしれません。

本展覧会は、三人の写真家による共同展示です。唯一の共通点は、フランスで撮影された写真であることです。撮影場所も時期もまちまちですが、それを同じ場で展示をすることで個々の作品の統一性を浮かび上がらせるのではなく、むしろそうではない方向へ写真が動き出す可能性はないかを模索する小さな試みです。

主催者


※『DOUCE FRANCE』は1943年、フランスの国民的歌手シャルル・トレネが作詞し、音楽家レオ・ショーリアックにより作曲された歌である。郷愁的な詩による祖国への愛をトレネが甘い声で歌い上げ、第二次世界大戦下、ナチス・ドイツのフランス占領化におけるフランス国民、またレジスタンスたちの愛聴歌となった。80年代にはフランスで育ったマグレブ移民二世のロックグループ、カルト・ド・セジュールがアラブ訛りで歌うことで『ドゥース フランス(やさしきフランス)』をパロディ化した。



出品者略歴
 
外久保恵子   Keiko SOTOKUBO
  東京都在住
1990年代から作品発表を始める。主に首都圏近郊の風景をモノクロで撮影する。
東京、フランスでの個展多数。
 
飛田英夫     Hideo TOBITA
  神奈川県在住
主に日常的にある材料で映画の一場面のミニチュアを作成、その写真を発表し続ける。
東京、フランスでの個展多数。
 
渡辺兼人     Kanendo WATANABE
  東京都在住
第7回木村伊兵衛賞受賞
主にモノクロ写真にて風景を撮影、近年は人物のスナップ写真、またカラー写真も撮影する。
東京、ソウル他での個展多数。
2017年より渡辺兼人写真ワークショップの講師を務める。