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小沢 朋範

Tomonori OZAWA

© Tomonori OZAWA


Traces


東京湾の入口は、三浦半島と房総半島に挟まれ対岸までの距離が7km程となる最狭部です。
この場所は、1853年ペリーの黒船来航の地として知られており、それ以後1945年まで首都東京を守る軍事的役割として開発されました。
今では浦賀水道航路が位置し、東京への玄関口として大型の貨物船やタンカーが世界各国から航行を繰り返す、海上交通の要衝を担っています。
私はこの狭い海を規則正しく行き交う船を見た時、まるでメトロノームが正確に時間を刻む様でそのシンプルさに魅了されました。
それは、この風景が自然により形造られたものではなく、過去の時代の人々によって、目的を果たす機能として作られた痕跡を感じられたからです。
多くの船が目の前を通り過ぎてゆく過程は、やがて私の頭の中に一本の線となっていきました。
私は写真という映像を通して、この場所へ跡を残してみたいと思ったのです。

   
□略 歴  1976年 神奈川県生まれ
  東洋大学経営学部経営学科卒業
  東京綜合写真専門学校卒業
  同校研究科修了

       
□主な個展 2016年   More or Less(ギャラリーフォガットンドリームス・東京)
  2015年   PICTOGRAPH (ギャラリーメスタージャ・東京)
  2006年   DIVISION (ギャラリー山口・東京)
□主なグループ展  2016年   The art fair +plus -ultra (スパイラルガーデン・東京)
The ordinary (オルタナティブスペース THE White・東京)
  2015年   NO ART NO LIFE (ギャラリーアートアンリミテッド・東京))
  2013年   Night & DAY new photographers in japan (ギャラリーアートアンリミテッド・東京)
  2007年   世界は誰のもの (bankart NYK・横浜)
  2006年   Tales (bankart1929・横浜)
  2005年   Lookaway (みなとみらいギャラリー・横浜)