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2016年9月12日(月)ー10月1日(土)

鷲見和紀郎 作品展 『LE CALME ー凪(なぎ)ー』 

13:00-19:00 祝日開廊 日曜休廊

略歴  ごあいさつ

photo
©Wakiro Sumi

展示内容:
ワックスによるインスタレーション、およびブロンズ小品数点を展示予定
9月9日(金)、10日(土) 14:00-17:00制作を公開します。


作家コメント

LE CALME ー凪(なぎ)ー

凪(なぎ)の時刻(とき)に鬨(とき)の声
水平の花火 垂直のパノラマ
無音という音の圧力
逝(い)きしモノ達の囁(ささや)きと吐息(といき)
凪(なぎ)の時刻(とき)にヤマユリの花

SUMI WAKIRO 2016




作者略歴

1950 岐阜県岐阜市 に生まれる
1968 岐阜県立加納高校美術科卒業
1971 名古屋芸術大学彫刻科中途退学
1972 横浜・富士見町アトリエBゼミ修了
1976 ニューヨーク(米)に滞在
1986-87 フランス文化省の招聘により、エクス=アン=プロヴァンスに滞在 マルセイユ、トロワで制作展示
1999-00 文化庁特別派遣芸術家在外研究員としてリヨン(仏)に滞在
現在千葉県東金市に在住

最近の主な個展

2007 「今日の作家XI 鷲見和紀郎/光の回廊」神奈川県近代美術館(鎌倉)畠山直哉と同時開催
2008 「yukel」島田画廊」(東京)
2009 「波打ち際」ギャラリーメスタージャ(東京)
2013 「叫びと囁き/Calls&Whispers」 ギャラリー21yo-j (東京)/ギャラリー古今(東京)
2015 「平面」 ツアイト・フォト・サロン(東京)
他グループ展多数

パブリックコレクション

東京国立近代美術館、資生堂アートハウス、府中市美術館
岐阜市、神奈川県立近代美術館、佐久市立近代美術館 他 催


ごあいさつ

ギャラリーメスタージャは、来る2016年9月12日(月)から10月1日(土)まで、企画展として彫刻家 鷲見和紀郎 作品展『LE CALME ー凪(なぎ)ー』を開催いたします。

鷲見和紀郎は、主にブロンズやワックスを素材にした立体作品を制作し続けてきました。6メートルにも及ぶ巨大な作品から、ブロンズや真鍮を磨きぬいた手のひらサイズの小品まで、素材と極限までに対峙した作風で知られています。2009年にはギャラリーメスタージャにて、平面作品を中心とした個展『波打ち際』を開催、好評を博しています。今回の個展『LE CALME ー凪(なぎ)ー』では、約10年ぶりであるワックスのインスタレーション作品を展開します。インスタレーションはギャラリーにて制作、展示期間が終了すれば解体されます。

凪は、文字通り風が止んで海が穏やかになることを意味しますが、同時にそれは嵐と嵐の間のつかのまの儚さを想起させるものでもあります。もろい素材のワックスを、重力に逆らい、地と垂直に、あるいは水平に塗り重ねていくことで制作するインスタレーションは、その存在感と反比例した儚い繊細さで、空間を異化し、鑑賞者にヒトとモノとの今までとはちがう関係のありかたを提示することでしょう。

是非ご高覧いただきますようお待ち申しあげております。