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安武はるか 写真展「遠ざかり」

2010年10月18日(月)−2010年10月30日(土)

13:00-19:00 日曜休廊 最終日-17:00
同時開催:安武はるか「遠ざかり」×ノリノリタナック パフォーマンス

「ラレク」 ―あるいは記憶の街―

  作: ズビグニェフ・ヘルベルト
 翻訳/ドラマトゥルク:永重法子
 演出: 田中智佳
 構成: ノリノリタナック
 出演: 蓮見のりこ 古賀信義
 日時: 10月23日(土) 20:00開演 10月29日(金) 20:00開演
※開場は開演の10分前
 料金: 1,200円
 お問い合わせ:norinoritanack@gmail.com
 HP:http://norinoritanack.web.fc2.com/index.html

作者略歴  コメント

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    (c)Haruka Yasutake



   

安武はるか  略歴

1982   東京都生まれ
2004   立教大学法学部国際比較法学科 卒業
2007 個展「東京」ギャラリーメスタージャ(東京)
2009 個展「不断」ギャラリーメスタージャ(東京)
2009 東京綜合写真専門学校研究科卒業
2010 個展「遠ざかり」ギャラリーメスタージャ(東京)



作家コメント

学生の頃、いとことサマースクールに参加したことがあります。3週間ほど、寮のようなところで過ごすのです。その場所へ行くにはかなり時間がかかり、車に乗ってしばらくすると、私は眠りに落ちました。

時々、うとうとと薄目で外の風景を見ては、またいつの間にか眠っている・・というのを繰り返しているうちに、とても趣のある通りを走っていたのでした。初めて見るものへの、楽しさと喜びを感じながら、またうとうとと眠っていました。

その夜見た夢は、再びその通りを歩き、嬉々として両親に寮までの行き方を伝えているものでした。夢から覚めても、その楽しさを味わい続けられるほどでした。

写真を撮りながら、道に迷う楽しさを私は感じています。撮影の間中、うろうろと迷い続けています。道をまがる時にどのように続いていくのか、想像通りの時や、いいなと思う時、いいなと思う時は、その道を行ったり来たり、振り返って見たりします。

この写真には具体的に何が写っているのかと考えてみますと、道・空・家・電柱・木々、時に自転車・車・白線などでしょうか。まちと一言で言える気もしますが、まちと言うには写っている場所が狭すぎるようにも思います。

人の住む場所をなぜ撮っているのか、それは私の家が商店街にあったから、というのが一つの理由のような気がします。私がまちに興味を覚えたのは、アルバイトで色々な人の家へ本を配達した時でした。ちょうど初めて海外にも行き、日本の東京のまち、商店街や繁華街ではなく、それぞれの人が自分の・家族との生活をする場所をあらためて、見るということができたのだと思うのです。

この学生の頃に感じたまちへの興味は、薄れずにきっかけとなり、今も写真を撮る力となっているように思います。

安武 はるか